【高校進学の指南書】高校生の通塾は当たり前〜情報戦である大学入試で賢く勝ち抜くために塾を活用する時代〜

高校生になると、中学生の比ではないくらい忙しくなります。登下校にかかる時間、遅くまである部活、求められる予復習、難しい科目の数々、大人が思っている以上に、子どもたちは体力・気力を振り絞り毎日精一杯過ごしています。メールの時代には考えられないくらい毎日人とのつながる時間が当たり前に長くなり、見えないところで精神も疲弊します。

可処分時間は減り、それでも求められる課題は多く、自己管理できる子、なんとか食らいつける子だけが勉強とその他のことをうまく回せます。これは長年高校生を見てきた「リアル」です。

だからこそ、高校生こそ塾に通うのは当たり前と声を大にして言いたい。そこで、高校生にとっての塾の意味について、丁寧に書いてみようと思います。

通塾の選択 〜高校生が塾に通う意味とは?〜

1. 高校生の通塾が当たり前の時代へ

今、高校生の通塾はもはや特別なことではなく、むしろ一般的になっています。10年前、20年前と比べて、大学受験の形は大きく変わりました。昔は「一般入試一本」での勝負が主流でしたが、今では受験方式が多様化し、より戦略的に進路を決めることが求められています。

例えば、一般選抜の中でも、共通テスト+独自入試の併用型、特定科目の傾斜配点、英検やGTECなどの検定利用型といった制度が増えています。推薦入試においても、指定校推薦、総合型選抜、公募推薦などがあり、単に学力だけではなく、主体性や論理的思考力、プレゼンテーション能力が問われるようになりました。

このように、受験制度が多様化し、単に勉強ができるだけではなく、「どの受験方式を選び、どのように学習を進めるか」という戦略が必要になっています。これらの変化に対応するためには、自分に合った学習環境を整え、最適な指導を受けることが重要です。もはや、学校の授業だけで受験を乗り切るのは難しく、塾に通いながら最適な学習プランを組み立てることが、合格への近道となっています。

2. 映像授業では補えない「学びの本質」

近年、スタディサプリやYouTubeなどのオンライン講義が充実し、自宅で質の高い授業を受けられる環境が整っています。しかし、こうしたツールだけでは学習が完結しないのも事実です。映像授業は「知識をインプットする」ことには向いていますが、「理解を深め、応用できるようになる」ためには、適切なサポートが不可欠です。学習における「わかる」と「できる」には大きな違いがあり、受験では「できる」レベルまで引き上げることが求められます。

さらに、学習習慣を定着させ、継続的に学び続ける環境を作ることも重要です。高校生は部活や課題、学校行事などで忙しく、学習時間の確保が課題となります。そのため、スキマ時間の活用や、限られた時間の中で何を優先すべきかといった「学習マネジメント能力」も問われる時代になっています。 ここで求められるのは、単に授業を受けるだけでなく、日々の時間の使い方や学習の優先順位を適切に決め、効率的に成績を伸ばす方法を学ぶことです。

3. これからの時代に求められる「学びのアップデート」

大学入試は年々難化しており、求められる学力レベルも上昇しています。しかし、それと同時に、単なる暗記では太刀打ちできないような問題も増えており、思考力や問題解決能力がより重視される傾向にあります。さらに、OECDのPISA調査によると、日本の高校生のリテラシーは依然として高水準を維持しており、「最近の若者は…」と揶揄されることもありますが、むしろ勤勉な学生が増えているのが実態です。

しかし、娯楽の多様化により、高校生が自由に使える時間(可処分時間)は減少しています。その中で、いかに学習の質を高め、効率的に学ぶかが合格の鍵となります。もはや、塾は単なる「勉強を教わる場」ではなく、限られた時間を最大限に活用し、思考様式そのものをアップデートする場へと進化しています。特に、EIMEIグループにおける「自学自伸」の指針は、単なる知識の詰め込みではなく、自ら学び、成長する力=非認知能力の育成を重視しています。

これからの時代、大学入試の成功には、単なる学力以上に、「自分で考え、最適な選択をし、効率よく学ぶ力」が求められます。塾に通うことは、その力を養い、受験を戦略的に乗り切るための大きなアドバンテージとなるのです。学習の本質を理解し、効率よく成績を伸ばしたいなら、「今」の塾の役割を正しく理解し、最適な学習環境を手に入れることが、これからの高校生活で大きな差を生むことになるでしょう。

いかがでしたか?

大学入試を見据えずとも、定期テストで上位に入ることは高校生活の充実にも直結します。ぜひ高1生から塾をうまく活用して、高校生活の良いスタート切りましょう。また、高校2年生も塾を活用することで大学受験の早期スタートを切りましょうね。

この記事を書いた人

二神大輝